にがつ亭+
高校2年生になりました。現在文芸部部長を務めつつもだるだるなオタクライフを送っている。小説を週一で投稿したいなぁ、なんて。
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死神のおしごと。―生きたいですか? 逝きたいですか?――……2
週に1回とか言いながら結局月1じゃねえか!!(殴
そういうことで第二話です。
初音ミクのブログパーツを入れましたんで、お好きな曲を聴きながら見てくだされ。
管理人の好きな曲しか入れてませんので、追加要望があればコメントでドウゾ。
1話? それナンゾ? という方はカテゴリの方にある「小説」というのをクリックしてくだされ。
第2話
バッと俺は布団から起き上がる。俺の視界には、さっきの白い世界と違い、見慣れた自分の部屋が映っていた。太陽が少しだけ窓から顔を覗かせている。空気が冷えているところから今は朝だということが分かった。
そういえば、さっきの夢はかなりリアルだったな。夢でよかったとふぅと胸を撫で下ろし、大きく背伸びアンド欠伸をした。
「妙な夢だったなと思いましたですか?」
――へ? 俺の耳に聞き慣れた声がこだました。身内の者でも知り合いの者でもない。さっきの夢で聞いたあの……。
「おはようです」
顎がさっきの欠伸の形から全然変わらないのを感じながら恐る恐る、声のする方を見ると、そこにはさっきの少女が俺の真横でふわふわと浮いていた。
さっきと違う所と言えば、少し半透明なところだろう。
「あががぁっ!」
口が閉じなかったので、とんでもない哀れな声を出してその場から飛び退く。そのせいで途中、机の角に頭を強打したがノープロブレム。たんこぶが後でできそうだ。
少女はにっこりし、依然として同じ所で浮いていた。まるで幽霊のよう。俺は今だに欠伸の形に開いている口を戻そうともせず、部屋の片隅でハァハァと大げさに呼吸をしていた。
欠伸の形をした口をまず戻し、何回か深呼吸をし、気分を落ち着かせ、わざと強く頬をつねる。かなり痛い。
え? さっきの真っ白なとこでも痛くてここでも痛いのは何故だ? 現実はどっちだ?
あの世界で痛く感じ、意識が途切れたということは、あの世界は夢。たぶんここの世界も同じく夢で、じきに終焉を迎えるだろう。
そうなればやることは一つ。
「寝る。おやすみなさい」
さっさと布団へ移動し、頭まで布団を被る。後は意識が途切れればオールオッケー。
「えええええっ!?」
すかさず驚きと絶望の入り混じった声が布団越しに聞こえてきた。
「ちょ、寝ないでくださいなのですーっ! お、お話があるのですー!」
「も〜、うるさいな〜」
布団で耳を塞ぎながら、うめく俺。何なんだよ、この少女は。いきなり変なこと言い始めやがって……。しまいには俺が死ぬようなことを言い始めてさ……。
非現実的な漫画の主人公なら分かるさ。そんなことが起こっても仕方ないんだから。
だがここは非現実的な事が起こるような世界ではない。こんな少女がふわふわと傍で浮いているなんて俺は漫画の読みすぎで、ただ出てきて欲しいと思ったからに違いない。
だから夢に出てきた。ただそれだけのことだ。さぁ寝よ寝よ……。
「もう〜! 起きてくださいですー!」
「夢ってこんなにうるさかったっけ……静かにしてく――ぬおっ!?」
目を瞑り、抗議の念を声として発していたのだが、突如、腕に俺ではない生暖かい手が触れ、それがいきなり皮膚をつねった。痛みが全身を駆け巡る。
「いたぁっ!」
つねられた手をもう片方の手で押さえ、急いで布団から上半身を出す。冷たい空気が俺の肺を満たしていくのを感じる。
「ふふふっ。私を無視した罰なのですよ!」
目の前には俺を見下ろし、ぷぷっと吹き出す少女がいた。さっき腕をつねった犯人はお前か。
「くそ……。マジで痛かったぞ!」
俺が抗議の声を上げると、少女はまたくすりと笑い、腰を屈める。髪の毛がさらりと揺れた。
「だって、こうしてくれないと起きてくれないのです。大事な話があるって言ったじゃないですか!」
頬をぷく〜っと膨らませ、少々怒っているご様子。
「え、大事な話……?」
「はいです。生死に関わるのです」
また、あの事務員のような表情をする少女。
こ、これが無限ループというやつか! と感心する場合ではない。またあの死の宣告を受けるのだろうか。やめてくれ。夢であろうとなかろうとそんなのは宣告されたくない。
「夢だと勘違いしているみたいですが、ここは現実世界です。証拠は無いですが、自分の頬をつねってみてください」
それはやったと俺は赤くなったであろう、自分の頬を指さす。それを見て少女は首を傾げ、眉をひそめた。
「じゃあ自覚できるはずなのです……。でもなんで否定するのですか……?」
「だってそりゃあお前……そんな死の宣告なんて受けたくないからさ」
当たり前の事を棒読みで話し、少女を見る。下半身だけ布団に入っているのもおかしいのでもぞもぞと出た。
「そうですか……。とりあえず夢じゃないことは自覚しましたか?」
この少女は夢じゃないことを訴えている。俺の体も正直で、頬が痛いと訴えている。
え……。夢だということを否定したらすぐさま本物の死の宣告が彼女の口から出てくるぞ。というか現実の世界でこのような半透明で浮いている少女などいない。
やっぱりここは夢だ。
「やっぱ夢だろ」
「はぁ……。何で信じないのですか?」
落胆する少女。はぁ、と溜息を吐き出す。
「だって、あんたみたいな人、現実世界にいないじゃん」
うぐっ、と肩を震わせる少女。
「で、ですけどぉ……。もうっ! とりあえずここが現実だという事を信じてくださいなのですっ!」
目を瞑って胸の所で手をグーにして俺に訴える少女。必死である。
「……んじゃあさ、なんで夢じゃない事を信じて欲しいのさ」
「え……だって周りから……いきなり中心を突くことは駄目だと思って……」
もじょもじょと、視線を合わせぬようにして小さな声で話す少女。腰を屈むのもキツくなってきたのだろう。正座をして、顔を俯かせる。
「あー……もういいや、夢がどうこうっていう話。もう中心突いてもいいよ」
どうせ、夢なのだから。
どんなことを言われたって大丈夫だ。
だが、頬の痛さが証明する……ここが現実なら今から少女の口から発せられる言葉は本当ということになる。少女が嘘を吐くかどうかは置いといてだ。
そしてそれがまたあの夢と同じ死の宣告だったら。少女がジョークを言ったということを祈るしかない。
夢であれ。夢であれ。夢であれ。
今はそれしか願う事ができない。どうか神様、俺の事を見放さないでくれ。
だが、神様は俺を当の昔に見放していたらしい。少女の口からとんでもない――だが予想していた言葉が出てきた。
「申し遅れましたが私は死神です。あなたは三日後の午前六時三十二分四十五秒にこの世から消失します。つまり、死にます」
ガーンという擬音語が俺の心を満たした瞬間であった。
**
第2話終了。
この変な状況の中でめっちゃ元気な曲が流れてきたらスマソ。
そういうことで第二話です。
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第2話
バッと俺は布団から起き上がる。俺の視界には、さっきの白い世界と違い、見慣れた自分の部屋が映っていた。太陽が少しだけ窓から顔を覗かせている。空気が冷えているところから今は朝だということが分かった。
そういえば、さっきの夢はかなりリアルだったな。夢でよかったとふぅと胸を撫で下ろし、大きく背伸びアンド欠伸をした。
「妙な夢だったなと思いましたですか?」
――へ? 俺の耳に聞き慣れた声がこだました。身内の者でも知り合いの者でもない。さっきの夢で聞いたあの……。
「おはようです」
顎がさっきの欠伸の形から全然変わらないのを感じながら恐る恐る、声のする方を見ると、そこにはさっきの少女が俺の真横でふわふわと浮いていた。
さっきと違う所と言えば、少し半透明なところだろう。
「あががぁっ!」
口が閉じなかったので、とんでもない哀れな声を出してその場から飛び退く。そのせいで途中、机の角に頭を強打したがノープロブレム。たんこぶが後でできそうだ。
少女はにっこりし、依然として同じ所で浮いていた。まるで幽霊のよう。俺は今だに欠伸の形に開いている口を戻そうともせず、部屋の片隅でハァハァと大げさに呼吸をしていた。
欠伸の形をした口をまず戻し、何回か深呼吸をし、気分を落ち着かせ、わざと強く頬をつねる。かなり痛い。
え? さっきの真っ白なとこでも痛くてここでも痛いのは何故だ? 現実はどっちだ?
あの世界で痛く感じ、意識が途切れたということは、あの世界は夢。たぶんここの世界も同じく夢で、じきに終焉を迎えるだろう。
そうなればやることは一つ。
「寝る。おやすみなさい」
さっさと布団へ移動し、頭まで布団を被る。後は意識が途切れればオールオッケー。
「えええええっ!?」
すかさず驚きと絶望の入り混じった声が布団越しに聞こえてきた。
「ちょ、寝ないでくださいなのですーっ! お、お話があるのですー!」
「も〜、うるさいな〜」
布団で耳を塞ぎながら、うめく俺。何なんだよ、この少女は。いきなり変なこと言い始めやがって……。しまいには俺が死ぬようなことを言い始めてさ……。
非現実的な漫画の主人公なら分かるさ。そんなことが起こっても仕方ないんだから。
だがここは非現実的な事が起こるような世界ではない。こんな少女がふわふわと傍で浮いているなんて俺は漫画の読みすぎで、ただ出てきて欲しいと思ったからに違いない。
だから夢に出てきた。ただそれだけのことだ。さぁ寝よ寝よ……。
「もう〜! 起きてくださいですー!」
「夢ってこんなにうるさかったっけ……静かにしてく――ぬおっ!?」
目を瞑り、抗議の念を声として発していたのだが、突如、腕に俺ではない生暖かい手が触れ、それがいきなり皮膚をつねった。痛みが全身を駆け巡る。
「いたぁっ!」
つねられた手をもう片方の手で押さえ、急いで布団から上半身を出す。冷たい空気が俺の肺を満たしていくのを感じる。
「ふふふっ。私を無視した罰なのですよ!」
目の前には俺を見下ろし、ぷぷっと吹き出す少女がいた。さっき腕をつねった犯人はお前か。
「くそ……。マジで痛かったぞ!」
俺が抗議の声を上げると、少女はまたくすりと笑い、腰を屈める。髪の毛がさらりと揺れた。
「だって、こうしてくれないと起きてくれないのです。大事な話があるって言ったじゃないですか!」
頬をぷく〜っと膨らませ、少々怒っているご様子。
「え、大事な話……?」
「はいです。生死に関わるのです」
また、あの事務員のような表情をする少女。
こ、これが無限ループというやつか! と感心する場合ではない。またあの死の宣告を受けるのだろうか。やめてくれ。夢であろうとなかろうとそんなのは宣告されたくない。
「夢だと勘違いしているみたいですが、ここは現実世界です。証拠は無いですが、自分の頬をつねってみてください」
それはやったと俺は赤くなったであろう、自分の頬を指さす。それを見て少女は首を傾げ、眉をひそめた。
「じゃあ自覚できるはずなのです……。でもなんで否定するのですか……?」
「だってそりゃあお前……そんな死の宣告なんて受けたくないからさ」
当たり前の事を棒読みで話し、少女を見る。下半身だけ布団に入っているのもおかしいのでもぞもぞと出た。
「そうですか……。とりあえず夢じゃないことは自覚しましたか?」
この少女は夢じゃないことを訴えている。俺の体も正直で、頬が痛いと訴えている。
え……。夢だということを否定したらすぐさま本物の死の宣告が彼女の口から出てくるぞ。というか現実の世界でこのような半透明で浮いている少女などいない。
やっぱりここは夢だ。
「やっぱ夢だろ」
「はぁ……。何で信じないのですか?」
落胆する少女。はぁ、と溜息を吐き出す。
「だって、あんたみたいな人、現実世界にいないじゃん」
うぐっ、と肩を震わせる少女。
「で、ですけどぉ……。もうっ! とりあえずここが現実だという事を信じてくださいなのですっ!」
目を瞑って胸の所で手をグーにして俺に訴える少女。必死である。
「……んじゃあさ、なんで夢じゃない事を信じて欲しいのさ」
「え……だって周りから……いきなり中心を突くことは駄目だと思って……」
もじょもじょと、視線を合わせぬようにして小さな声で話す少女。腰を屈むのもキツくなってきたのだろう。正座をして、顔を俯かせる。
「あー……もういいや、夢がどうこうっていう話。もう中心突いてもいいよ」
どうせ、夢なのだから。
どんなことを言われたって大丈夫だ。
だが、頬の痛さが証明する……ここが現実なら今から少女の口から発せられる言葉は本当ということになる。少女が嘘を吐くかどうかは置いといてだ。
そしてそれがまたあの夢と同じ死の宣告だったら。少女がジョークを言ったということを祈るしかない。
夢であれ。夢であれ。夢であれ。
今はそれしか願う事ができない。どうか神様、俺の事を見放さないでくれ。
だが、神様は俺を当の昔に見放していたらしい。少女の口からとんでもない――だが予想していた言葉が出てきた。
「申し遅れましたが私は死神です。あなたは三日後の午前六時三十二分四十五秒にこの世から消失します。つまり、死にます」
ガーンという擬音語が俺の心を満たした瞬間であった。
**
第2話終了。
この変な状況の中でめっちゃ元気な曲が流れてきたらスマソ。
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